蜃気楼

砂混じりの貝殻を 拾い集めて作った言葉を
波に浚われないくらい 強い想いで刻み込んだ

乾いた風浴びながら オレンジ色の夕日見上げて
夏草揺れる夜風に吹かれ あなたを思い出すの

浴衣で風隠す 線香花火の灯を
揺れてる一時の祈り あなたと繋がっていた夜


短い夏が終わり 夢を見ていた儚い思い出
今も鮮やかに映る 二人歩いた渚道

ガラス越しの世界には モノクロに見えた幻のように
風鈴響く夜風に吹かれ あなたに会いたくなるの

二人で沈む夕日 ぼんやり眺めていた
霞んで見える夜空から 輝く星探した夜

あの時あの場所で・・・ 夢を見れば切ない
あなたは夏の蜃気楼 必死で追いかけていた

浴衣で風隠す 線香花火の灯を
揺れてる一時の祈り あなたと繋がっていた夜
あなたと繋がっていた夏



戻る