思い愛しくて

外縁沿いに並ぶ ベンチに肩を寄せて
今日の出来事を思い出しては 二人笑いあっていた
今までいくつもの恋を してきてはいたけれど
本当の愛とは君にすべてを 尽くすことだと感じた

君の手握ったまま 目を閉じキスを交わした

初めて愛されること 優しくて暖かくて
離れてしまいそうで 本当は怖かった


突然の電話で君は 言葉を詰まらせながら
涙声で言った「ありがとう」は 最後の意味でした

どうして愛した人は 離れてゆくの 定めなのか

最後のキスは今でも 優しくて暖かくて
昨日の出来事のように 思い溢れ出すばかり

三月の風に吹かれ 君の事を思い出す
あの頃愛した人 元気にしてるのかな

人は愛するたびに 強くなる生き物
たとえ失っても いつかまためぐり逢う



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